シリア情勢とイスラム過激主義者

シリア情勢とイスラム過激主義者:

「アルカーイダや過激派部隊がシリアで戦っている」というレポートが昨年​から報告されているが、「国際社会」は無視していた。米、仏、トルコ、カタール、サウジアラビアなどの国は、「自由シリア軍などの、政府軍と対戦している部隊は民主主義と平等のために戦っている」と主張している。米国は2001年から11年間アルカーイダと戦ったが、奇妙なことに今は彼らと同盟しているかのようだ。おかしなことではないか。

  もちろん、民主主義のために戦っている人たちがいることを否定するものではない。しかし自由シリア軍のメンバーの写真や、旅団に固有の過激な名前、そしてナイフで殺害している映像を見るとイスラム過激主義者の影響をはっきり見ることができる。

 アフガニスタンやイラクで米国(クッファール:不信心者)と戦ったウズベキ​スタン人、チェチェン人、パキスタン人などはシリアで再びクッファールと戦うために徐々に入国してきた。しかし、シリアで戦う外国人の中で一番多いのはリビア人とチュニジア人、そしてサウジアラビア人である。また、湾岸諸国のサラフィー主義者、ワッハービー派は資金と武器両面で武装勢力を支援し​ている。レバノンとリビアにある過激主義者のグルーブを通じてこれらの支援をシリアに国内に紛れ込ませている。

 そもそも近代的な法律や憲法、そして基本的人権のない国(例えばサウジアラビア)がシリアの民主主義を支援しているとは噴飯ものだ。なぜ自分の国の民主主義を進めようとはしないのであろうか?もちろん、シリアに民主主義はほとんどなかったが、宗教や社会的
な自由はそれなりに存在していた。しかし過激主義者にとって、それは大問題だった。なぜなら、過激主義者(特にサラフィーとワッハービー派)は預言者ムハンマドの時代の​暮らし方に戻りたいという考え方を持っており、「民主主義というものはイスラムの価値を崩壊させるためのクッファールの欺瞞」であるとさえ考えている。例えば、サウジアラビアで王様(様!!)に対して変な言葉や意見を
出したら死刑になるのではないだろうか。裁判なしで死刑に処される。信じられないが本当である。

シリアの問題は悪く言われている政権だけの問題ではない。政権が代わっても、内戦はあと何年も続くであろう。シリアには19宗派と10民族以上がある。このようなモザイク国家においては、どんな宗派や民族も、他の宗派と民族が怖い​から自分を守るために武器を持って戦う。かつてはその考え方はほとんど表面化していなかったというのに。

宗教のために戦う人は「自由」の意味を理解することはできない。(A)