講義のねらい
文明・文化としてのイスラムについて正しく理解し、バランスのとれた世界観、文明観を養う。イスラムが現代文明の脅威とされた理由、背景などを知り、今日の世界が抱えている課題についての時事的な知識を深める。イスラム過激主義とは何かを知るには、イスラムの全体像と、それをとりまく国際環境の理解が欠かせない。
主な学習内容
- オリエンテーション
イスラムを学ぶ意義、文明と文化、宗教と文明、啓典宗教 - イスラムの誕生
預言者ムハンマドの生涯、アラブという民族、キリスト教、ユダヤ教との関係 - イスラムの歴史 正統四代カリフとシーア派、シーア派とイラン・イスラム革命、オスマン・トルコ、アタチュルクの世俗主義、ユダヤ教とシオニズム、ワッハービズム
- イスラムの教
イスラムの5柱(六信五行) - 中東和平問題を考える
- 世俗主義と宗教的過激主義
ムスリム同胞団、サラフィー主義、アルカーイダ、世俗国家、非世俗国家 - イスラム文化
現代生活とイスラム文化、科学の発達と知識人、多様な芸術とアンダルシア文化 - 国際問題とイスラム
文明の衝突と対話、イラク戦争その後 - 宗教的過激主義についての認識、宗教的過激主義を許さない社会
試験では、講義の内容についての基本的理解と、それを論ずる力を問います。講義に出席し、批判的な立場で質問することにより、よりよい理解に達することができます。参考図書を指示しますので、知識と関心の幅を広げて下さい。
参考図書についてはその都度指示しますが、基本参考書として「イラク再生」新谷恵司 著 第三文明社刊があります。
![イスラム文化論-平成18年度講義予定[アラビア語通訳のエリコ通信社]](shintani04_log.gif)