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シリア情勢 8/25-27

– シリア国内調整委員会によると、25日、シリア各地で138人が死亡。その内、市民124人、反政府武装勢力20人、政府軍39人(BBC・Almayadeen)。アルジャジーラによると、ダマスカス郊外ダーライヤで同日、政府軍により住民300人以上が殺害された。
※政府側は、ダーライヤで死亡した人たちはテロ部隊が殺害したと発表。(BBC・Almayadeenなど)

– シリア北部のアレッポ市内で、政府軍と自由シリア軍の間の戦闘が続いている。また、政府軍は市内のバーブルハディード地区に入り、自由シリア軍と激しい戦闘。(アルジャジーラ・BBCなど)

– シャラア・シリア副大統領が離反したという情報があったが、同氏はダマスカス市内でイラン代表団と会見を行っている(アルジャジーラ・Almayadeen・BBC・アルアラビア

– 「アンサール・ディマシュク」という武装勢力はダマスカス中心部のアッバスィーン広場を迫撃砲で砲撃し、市民2人が死亡、数人が負傷。(Almayadeen・シリア国営テレビ)

– ダマスカスのジョーバル地区で、政府軍用ヘリが狙撃され墜落した。(BBC・アルジャジーラなど)(27日)

シリア情勢とイスラム過激主義者

シリア情勢とイスラム過激主義者:

「アルカーイダや過激派部隊がシリアで戦っている」というレポートが昨年​から報告されているが、「国際社会」は無視していた。米、仏、トルコ、カタール、サウジアラビアなどの国は、「自由シリア軍などの、政府軍と対戦している部隊は民主主義と平等のために戦っている」と主張している。米国は2001年から11年間アルカーイダと戦ったが、奇妙なことに今は彼らと同盟しているかのようだ。おかしなことではないか。

  もちろん、民主主義のために戦っている人たちがいることを否定するものではない。しかし自由シリア軍のメンバーの写真や、旅団に固有の過激な名前、そしてナイフで殺害している映像を見るとイスラム過激主義者の影響をはっきり見ることができる。

 アフガニスタンやイラクで米国(クッファール:不信心者)と戦ったウズベキ​スタン人、チェチェン人、パキスタン人などはシリアで再びクッファールと戦うために徐々に入国してきた。しかし、シリアで戦う外国人の中で一番多いのはリビア人とチュニジア人、そしてサウジアラビア人である。また、湾岸諸国のサラフィー主義者、ワッハービー派は資金と武器両面で武装勢力を支援し​ている。レバノンとリビアにある過激主義者のグルーブを通じてこれらの支援をシリアに国内に紛れ込ませている。

 そもそも近代的な法律や憲法、そして基本的人権のない国(例えばサウジアラビア)がシリアの民主主義を支援しているとは噴飯ものだ。なぜ自分の国の民主主義を進めようとはしないのであろうか?もちろん、シリアに民主主義はほとんどなかったが、宗教や社会的
な自由はそれなりに存在していた。しかし過激主義者にとって、それは大問題だった。なぜなら、過激主義者(特にサラフィーとワッハービー派)は預言者ムハンマドの時代の​暮らし方に戻りたいという考え方を持っており、「民主主義というものはイスラムの価値を崩壊させるためのクッファールの欺瞞」であるとさえ考えている。例えば、サウジアラビアで王様(様!!)に対して変な言葉や意見を
出したら死刑になるのではないだろうか。裁判なしで死刑に処される。信じられないが本当である。

シリアの問題は悪く言われている政権だけの問題ではない。政権が代わっても、内戦はあと何年も続くであろう。シリアには19宗派と10民族以上がある。このようなモザイク国家においては、どんな宗派や民族も、他の宗派と民族が怖い​から自分を守るために武器を持って戦う。かつてはその考え方はほとんど表面化していなかったというのに。

宗教のために戦う人は「自由」の意味を理解することはできない。(A)

シリア情勢 8/24

Almayadin TV、Aljazeera TV、Alarabiya TV、シリア国営TV、ロイター等のサイトにより
情報収集とりまとめ:

– シリア国軍と治安部隊はダマスカス、アレッポ、ハマ郊外、デリゾ​ールなどの地域で武装勢力(自由シリア軍+外国人を含むイス​ラム過激派集団)と衝突。

– フランスの国防相は「仏はシリアの北部に飛行禁止区域の設置を考​えているが、その実現のためには国際同盟が必要。現状ではその同盟がないため困難」と述べた。

– シリア副首相は露で記者会見し、「政府はシリアの問題を解決するた
め、条件なしで対話する。この対話の議題にアサド大統領の辞任を含めることも可能」と述べた。シリア国民評議会(反政府)は「副首相の発表
は政権側のトリックだ。現在の政権とは対話しない」と発表。

– シリア国軍はダマスカス郊外のダライヤとアッサーリ地区を襲撃​。自由シリア軍はダラア県へ至る国道上にある治安部隊の検問所を攻撃。

– ミクダード・シリア外務次官は「日本記者(山本氏)の死亡は悲しい。日本人と遺族に哀悼の意を表する。彼女を殺害したのは​テロリストに間違いない」と述べた。

– チェチェン指導者の息子がシリアのアレッポで死亡した。Rust​um Galaev(24歳・チェチェン戦争のイスラム指導者Rusl​an
Galaevの息子)で、同人はシリアのタウヒード旅団(反政府イスラー​ム武装勢力)のメンバーとして、今年の6月にトルコからシリアに
入国。8月11日から13日の間に起こった衝突で死亡した由。英ガ​ーディアンのレポーターや米ABCのレポーターによると、ウズ
ベキスタンやチェチェンから来た過激派の若いイスラム教徒が反政府​武装勢力に入って、シリア国軍と戦っている。

シリアで日本女性ジャーナリスト死亡 8/20

アルジャジーラの「ムンタサフ・アルヨウム」(午後のワイドニュース)
アルジャジーラは、アレッポのスレイマニア地区で日本の女性ジャーナリストが死亡したと報道、5時30分過ぎにその遺体を映した映像を流すとともに、亡くなったのは山本美香さんであると報じました。

ジャパンプレスの山本美香さんである可能性が高く、痛恨の極みです。